不誠実な結婚の形

今、チョン社長からメッセージが来ているのだが

不誠実な女みたいで悪いとは思いながらも返信ができないでいる。

内容は彼らしい内容なのだが

結婚していない女の集合写真を送りつけ、その中から“選ぶなら誰を選ぶのか?”を聞く内容。

俺はチョン社長のことが嫌いなわけではないのだが、彼とは交際はできないと感じ縁を切った。

何か反応を示せば、また以前と同じことをぶり返してしまう。

いつも女のことを悪く言っていたが、自分も同じ行動をとらざるを得ない。

チョン社長の気持ちは分かるのだが、交際はできないのだ。

俺がなぜ幸福が少なく嫌なことが多い人生を歩んできたのか?

それは、自分より強い人にあこがれ、そんな強い人と親密になろうとしたからだ。

周りが強ければ自分は相対的に弱くなる。弱ければ嫌なことばかり。

猜疑心でいつも自分を守っていなければならず、そこに愛情や友情が生まれることはない。

チョン社長のように自己愛が強く自信にあふれた強い人間と

俺みたいに自己愛が薄く自信がない弱い人間が一緒にいたら

相手にその気がなくても、俺は嫌な思いばかりする。

“自分も強くなればいい”

でも人はそう簡単に強くなれるものではない。

しかし、自分は強くならなくても、まわりが弱くなれば、自分は相対的に強くなれる。

自分が強くなるのではなく、まわりのレベルを落とす。

それが唯一といってよい自分が強くなる方法。

自分が強くなれば、嫌なことをさせられることがなくなり、そこで初めて人を信じることができ、愛情や友情などがはぐくまれる。

狼のようなチョン社長の仲間の中に俺みたいなヒツジは生きられない。

ヒツジにはヒツジの仲間がいる・・・。

弱いヒツジであっても、ヒツジの中では弱くはなく、そこで誇りを持って生きられる。

いろいろな人と接し、いろいろな人と仲良くすることが、人生の糧になる。

そうは言うものの、多くのケースで強い者が弱い者を不快にするだけの関係になっている。
結婚できない理由で30代の男女が一番多いのは、コレかもだ。

バラエティーあふれる人とつきあうことはよいことかもしれないが、自分の強さと相手の強さを見極め、自分に合った強さの人と交際しないと、自分が不幸になる。

チョン社長には悪いと思うし、メッセージの内容も普通のことだが、返信はできないのである。